Can canとオッサン
女性誌「Can can」マレーシア版は現地中年男性をターゲットに編集‥
ありえませんな。
家具付き物件を借りている身ですが、ついていたカーテンを替えることにしました。
窓枠の大きさ、高さをアバウトに測って出かけます。
アバウトがいけませんでした。
いろいろ規格があるのですが、どれがピッタリなのかわかりません。
対応する大きさをcmで表示してありますが、どれもジャストではないようです。
横幅は長くてもたためば良しとして、縦は寸足らずでも長すぎで引きずってもみっともありません。
フックもレールの下につり下げるタイプ、横につけるタイプで長さが変わるはず。回りを見ても、日本にある数センチ調節が可能なフックはもちろん、普通のフックすらおいてありません。
カーテン、寝具の専門店をうたっているのに。
後ろから声がします。
小柄で眼鏡をかけたおじさんがいます。
店員はみなマレー系の女性なので、人なつっこいおじさんが声をかけてきたのかと思ったら、ほぼ普段着の店長のようです。
おおよその寸法を書いた紙と選んだカーテンを差し出し、合うか尋ねます。
「Can can!」
できるということなのでしょう。
しかし、きちんと合うのか、まあ許容範囲なのか、どちらの意味か判断に苦しみます。
まさに国民性のさぐりあいとでもいいましょうか。
ちょっと長くないか?と聞くと、
「Can can !」
口癖のようです。
そして、製品仕様の欄をさして言い切ります。
「8フィートと書いてあるだろ。見ろ、これが6フィートちょうどだ!」
半歩下がって直立し、頭上20センチぐらいの位置にビシッと手のひらを水平におき、6フィートの位置を示します。明らかに何度もやりなれているルーティーンのしぐさです。
「そして、この高さより2フィート長いのが8フィートなんだ!!」
何の説明にもなっていないと思う私に落ち度はないと思うのですが。
言い切った感で満足げな店長の顔を見ると取り残された感じに包まれます。
人間ものさし‥
だって8フィートの横には243㎝って書いてあるんですから。
私の「ちょっと長い」は240と243の差の事だったのですが‥
もう一度聞きます。ちゃんと「3センチ長いけどダイジョブか?後で調節できるのか」と
伝わったようです。
「Can can!」
レールより上にはみ出す部分があるからといいます。
これで買って帰れます。
この「Can can」、マレーシアン・イングリッシュの一つでした。
スマホ買うときも聞きました。
Can can=できるできる、大丈夫。
力強く言えば「俺がいうんだから間違いない!」ぐらいの感じでしょうか。
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