ランカウィその2

そんで結局、レンタカーを借りることに。

ホテル内の旅行代理店の出店(机1つとオッサン1人)みたいな所でとりあえず聞いてみます。

すると、レンタカーを扱っているが今日も明日も明後日もフルブッキングだというではありませんか。クリスマスから年末年始は混むようです。

近くにレンタカー屋はないか聞きます。

「JETTY(フェリー乗り場)の周囲にレンタカー屋はいくつもある。車があるかどうかはわからないが、運が良ければ借りられるだろう」 そして続けます。


「もし借りることができたら、さらにラッキーなことがある。たぶん、ここ(おじさんの会社)よりも安く借りられるはずだ」


そう言って軽くウインクしやがるんですよ。なんか得意げに。重大情報をおまえだけに流すぜ、みたいな感じで。やや声のトーン落として。耳もとに顔を近づけるようにして。


確かに大変ありがたい情報ではありますが、私的には「その程度で…、大げさな…」という感じです。だって自分とこは満杯なんだし、観光業に携わってるわけだし、出入りしてるホテルの宿泊客に対してだし…

もちろん、笑顔でありがとうですが、ややにが笑いだったかもです。


そしてレンタカー屋で「最後の1台(ボロい、しかも助手席のシートが150度ぐらいで固定!)」を借り、目指すビーチはタクシー運転手一押しのタンジュン・ルー!!


タンジュン・ルーの情報としては、一帯には私有地が広がっていて、そこにはタンジュン・ルー・リゾートというホテルがあり、そこのプライベート・ビーチはランカウィ随一らしいが、利用できるのは宿泊客のみ。けれど、その手前にパブリック・ビーチがあり、ここも人気のビーチだ、ということです。


車で近づくにつれ、プライベートビーチを見たくなってしまった私とカミさんは、嗅覚に従う「なんとなく精神」で、にぎわうパブリックビーチを横目に通りすぎ、私有地らしき土地へと車を走らせます。


木立の中を走る一本道。


すると前方に二手に分かれる道と小屋、警備員が見えます。

右の道を選択し、何気に通り過ぎようとしたらやはり止められました。


警備員:どこに行くんだ

私:レストランで食事がしたいし、ビーチもみたい。ここに泊まりたかったんだが年内は満室でダメだったんだ。(全くのウソではありません)

警:レストランはあっちだ(左の道)

私:この道は?

警:ビーチだ

私:使えるのは宿泊客だけなんだろ

警:そんなことはない。(えっ!そうなの?)  ところで、どこから来た?

私:日本だ。


なんと、ここで警備員の態度が一変!急に笑顔で声のトーンも変わります。

いわゆる「日本の印籠」ってやつです。こんなところで発動するとは…


警:日本はいいところだ、な、そうだろ?

私:う~ん、悪くないと思う。少なくとも私は好きだ。

警:そうだろそうだろ。俺はジャパンが好きなんだ。


ありがたい事ですが、手放しで「いい」と連発されても、手放しで受け止めることはできないもんです。

やはり、雲行きが変わります。


警:日本のお金は持ってるか?

私:今はない。

警:そうか、実は俺はいろんな国のお金を集めているんだが、日本のは持ってないんだ。

私:ここには日本人も来るだろう?

警:あんまり来ない。ほとんど中国か韓国だ。お願いだ、次来るときは忘れないでもって来てくれ。あと、友達にもそう伝えてくれ。


おそらく新手の小遣い稼ぎでしょうな。ホント気分がどんよりします。そう思うと確かに日本はいいところです。レンタカーナンバーで、宿泊客でない観光客目当てにあたってるんでしょうな。ここに日本人が来てないはずはないですから。


でも、入れないと思っていた所が入場可能だとわかったのはラッキーでした。※入れないのはホテル前だけみたいです。

曲がりくねったせまい道を抜けていくと開ける視界、広がる海、まさにリゾートって感じのビーチです。



どうっすかーっ!! まさにビーチ!!



しかし、これが最初にして最後のランカウィでの海水浴になりました。


息子がこういうんです。

だって新潟の海の方が何倍もいい!

比べるなー! しかも日本海!


でもわかります。

1.遠浅でない。(急に深くなる)

2.透明度がとても低い。(魚見えず)※風が強めで波があったせいかも‥

3.見た目より潮の流れが速く泳ぎにくい


せっかく来たんだからと、首に縄つけて海に連れて行くなんてできないっしょ。


やはり旅には予定調和は似合わないようです。


Cahors

赤道近くに引っ越しました。 いくつになってもいろんなことがありますなあ。

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